ウンディーネと緊急ダイヤの強み。ゴーレムのデメリットと使用雑感
1.前書き
2.スクラップゴーレムの弱いところ
3.緊急ダイヤについて
4.ジェネクスウンディーネの誘発ケア展開
5.今回使った構築と雑感について
という順番でお話をしていきます。
5000文字を超える内容になっています。
お時間があるときにお読みください。
この記事を読んでくれるという方は5分程度のお付き合いをお願いします。
1.前書き
前回の記事では、スクラップゴーレムを採用したイヴ型幻影オルフェゴールの利点について、お話しいたしました。
多くの人に読んでいただき、記事を評価してもらっていることが非常にうれしいです。
また、読みやすいとコメントや感想を述べてくれた方々にもお礼を申し上げます。
RTといいねを押してくれた皆様のおかげで、また一つ遊戯王のモチベーションが上がり、充実した遊戯王ライフを過ごしております。
こんなに伸びるんだったら剛鬼の時からブログ書いてればよかった
さて、先日のVジャンプの発売から抹殺の指名者が新しく登場し、ブロック戦でもオルフェゴールに抹殺の指名者がフル投入されている構築が多く見受けられます。
自分も抹殺の指名者を積んである程度デッキを回してみましたので、自分なりの雑感、使用感を述べます。
2.スクラップゴーレムの弱いところ
スクラップゴーレムを採用した型には、前回の記事で紹介したように非常に強力な展開ルートと本命のオルフェゴール展開を通すパワーがあります。
特に、アーティファクト-ロンギヌスはオルフェゴールを見るなら必要という誘発のため、抹殺の指名者と墓穴の指名者のケアも含めて役割が持てる採用枚数が多いカードです。そのカードを発動された場合に、役割を持てる展開をメインから用意できているのは大きな魅力でした。
しかし、このカードは最悪の問題を抱えています。それはスクラップリサイクラーがメインに3枚しか入らないということです。
使えないカードが1:3の割合で入っている問題は非常に大きいです。
今まで遊戯王をされてきた皆様からすればお馴染みのガイザータツノオトシオヤという後手最強の動きを例にとります。
展開の過程のデストルドや終末の騎士からガイザーが多くの確率で成立しますが、それらに対してタツノオトシオヤは1枚です。
つまり、ローリスクハイリターンな動きだと言えます。ガイザーをEXに1枚。メインにタツノオトシオヤを1枚入れるだけという構築は、スクラップゴーレムからすると破格ともいえる待遇の違いです。
それに対してスクラップゴーレムは素引きも弱く、引いたらワイバーンの仕事もほぼなくなってしまうという状況です。
タツノオトシオヤは現環境だとセフィラの後手プランとして使われており、最悪の場合ですが、アドバンス召喚も行えますし、デッキの構成上ボウテンコウがレベル変動効果も持っているのでガイザーへかなり到達しやすいです。
つまり、問題として考えるべきことは素引きの弱さではなく、1:3という比率そのものがリターンにそれほど見合ってないのです。
つまり課題としては比率を弄れるギミック。またはカードを搭載すればいいということになります。
そこで、比率を弄れるカードを考えていた中、私がTLで見つけたのはポッターさんのレポでした。
宇宙でした。
3.緊急ダイヤについて
ミニマスタ杯@後攻オルフェ
— ポッター@KYブログ (@kagakuyuugi) 2019年5月24日
魔術 oxx
獣 oo
セフィラ oo
サンドラ oo
3-1。
オフルェの後手プランとして《緊急ダイヤ》のギミックわりとありでした。
相手の妨害受け切ったあとに召喚権使わないでアポロウーサ(3)、サベージ、クリマクスまで行けるのはヤバい。エンドに墓地のリサイクラー回収。 pic.twitter.com/c5c2pTXSHt
見た瞬間稲妻が走りました。(※ポッターさんからは掲載許可を頂いています)
自分も後手型のオルフェゴールの構築を考えていましたが、ポッターさんの採用されているこのカードこそが宇宙でした。
オルフェゴールに運用できると見つけられたポッターさんに脱帽です。
<<緊急ダイヤ>>
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合に発動できる。機械族・地属性の、レベル4以下のモンスター1体とレベル5以上のモンスター1体をデッキから効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。このカードを発動するターン、自分は機械族モンスターでしか攻撃宣言できない。
(2):フィールドにセットされたこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから機械族・レベル10モンスター1体を手札に加える。(遊戯王カードWikiより引用)
最初は単なる列車新規として一瞬だけちらっと見ていたカードでしたが、よくよく読めばスクラップリサイクラーをヒーローアライブできるって書いてありますね。
つまり、こういうことです。
後手最強の初動のできあがりです。
過去の記事で紹介しています通り、ワイバーンが通る=すなわち7妨害以上が確定します。
(ハリファイバーからイヴに触り、継ぐものをゴーレムに使いリンク数を増やしウーサに触って、サベージを立てられる為)
また、ワイバーン効果の中には②の相手フィールドのカードを対象取らずに破壊できる効果があるので、相手は確定で1妨害をここに使ってくれますし、使わざるをえません。
唯一デメリットがあるとすれば緊急ダイヤが高い。破産します。
他の呼び出す候補のモンスターとしては、<<巨大戦艦 ブラスターキャノン・コア>>がいます
効果モンスター
星9/地属性/機械族/攻2500/守3000
このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
このカードにカウンターを3つ置く。
(3):このカードは戦闘では破壊されない。
(4):このカードが戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動する。
このカードのカウンターを1つ取り除く。取り除けない場合このカードを破壊する。(遊戯王カードWikiより引用)
ss条件が緩く、パンクラトプスのような運用ができるため、後手から入れても腐りにくいです。また、召喚の際に表示形式の要求もないため、守備表示での壁としての最低限の運用もできるのでなかなかスペックが高いです。
今のところ、緊急ダイヤで採用して強いのはこの2枚だと思っています。
もし、他のギミックでこのカードの運用ができる...などのアイデアがありましたら、随時
また、召喚権を用いないため、他の召喚権を持つモンスターを併用するとさらに強く活用することができます。
しかし、スクラップリサイクラーはメインに3枚しかないので、他に1枚初動として強力な動きをしてくれるカードが必要でした。
ジェネクスウンディーネです
4.ジェネクスウンディーネの誘発ケア展開
まず前提として、このカードを使うのであれば、素引き不可能なゴミが1枚メインデッキに入ります。ジェネクス・コントローラーです。
しかし、このカードの採用によりリンクスパイダーをEXデッキに入れることができるため、最終盤面へ事故ハンドの時の到達が少し簡単になりました。
素引き不可能なジェネクス・コントローラーについてですが一通り回した感想にはなりますが、ジェネクス・コントローラー自体の素引きはブリガンダインやオライオントークンなどでリンクスパイダーをexゾーンに出してケアが可能な初手がデッキを組む前の想定よりも多かったです。
闇属性で機械かつ、守護竜で蘇生できるため、最終盤面にディンギルスを添えることができるハンドも相対的に増えたと言えます。(バベル優先の時はこの限りではないですが)
ただ、ローズニクスの素引きが結構きつく、手札コストとしては最上級の部類なのですが、オルフェゴールモンスターやイヴから持ってきた星杖を捨てることも多く(継ぐものが既に手札にある場合)邪魔になることも多かったです。
展開ルートについては誘発ケア展開を2つ紹介いたします。
ウンディーネnsefローズニクス墓地コントローラーサーチ。
ローズニクス墓地効果、トークンss、リンクスパイダーls
リンクスパイダーefコントローラーss。
リンクスパイダー+コントローラーでハリファイバーls。efでオライオンss
ウンディーネ+オライオンでイヴss、イヴ1オライオン2でトークンss,継ぐものサーチ。
盤面:ハリファイバー+イヴ+トークン(レベル3)
手札:継ぐもの
ここからケアする誘発によって分岐します。
抹殺の指名者や墓穴の指名者の有無で決めてください。
*この場合のケアはオルフェゴール展開を妨害する誘発に対するケアです。
基本的に相手が誘発を我慢強く持っている場合を想定しています。
(アニマを採用されている場合は守護竜をアニマに変換して、墓地のコントローラーを守護竜efで蘇生できるのでウーサの妨害数を増やせる展開ができます)
ケア展開①(泡影、モンスター誘発のケア。この展開が一番丸いですが、2ウーサでかつサベージもたたないです。)
(無限泡影がケアできないのならこの展開)
イヴ+トークンでフェニックスls。イヴefで守護竜ss。
ハリファイバー+フェニックスでアポロウーサls
継ぐものでフェニックス蘇生からの展開。(守護竜がいるのでフェニックスからマーメイドへの無限泡影も防げる)
無限泡影ケア展開(1サベージのみ)
イヴ+トークンでサベージss。サベージ1イヴ2で守護竜ssリンクスパイダーを装備。
ハリファイバー+守護竜でフェニックスlsからオルフェゴール展開。
手札次第ですが、ウンディーネは結構択が取れて、かつ誘発ケアも容易なので非常に優秀なカードです。
このカードのいいところはγ以外の1誘発をどこかに食らっても、必ずトロイメアフェニックスまで到達できることです。
つまり、必ずここで1枚誘発を踏めます。
踏めなかったら2ウーサ展開を行って、泡影もモンスターの誘発もケアしてしまいます。
ただ、基本的に何かしらの展開カードは手札に引き込んでいるはずなので、このケア展開そのものは非常事態ともいえる事故ハンドにのみ行います。しかし、ハンドによってどこまで妨害を増やしつつケアができるかについて、初手からどういう展開ができるのか一人回しをして日頃から考えておくのは重要です。
5.今回使った構築と雑感について
今回使った構築がこちらになります。
月1ポータル
— クルーシャ (@omnizone_omega) 2019年5月26日
幻影オルフェゴール
サンドラ🎲× 後◯ 後◯
閃刀姫🎲◯ 先◯ 後◯
魔鍾洞シャドール🎲× 後× 先◯ 後×
魔弾🎲× 後◯ 後◯
転生炎獣🎲× 後× 先◯ 後×
デッキとしてはかなり完成してきたと思ってます。誘発の数からじゃんけんになってますが、貫通力はかなり高い自信作です
緊急ダイヤ最強 pic.twitter.com/10V37mG9CF
緊急ダイヤの兼ね合いと、うららGには抹殺の指名者と墓穴の指名者があるため、1枚初動でより妨害をしくことのできるカードを増やしつつ、ウンディーネギミックの採用に連動したリサイクラー1枚展開の補強も行っています。
リサイクラー1枚展開についてはこちらの記事をご覧ください。
記事の途中ですが、リンクを貼っておきます。
kurusha.hatenablog.comウンディーネギミックを採用している場合、付随してリサイクラー展開も強力にできるので、試しに使用してみましたが、リサイクラー1枚から強く動ける展開を実際に複数回行うことができたため、かなりアリだと思っています。
誘発に関しては増殖するGがほぼ通らないと思っており、抹殺の指名者用の1枚。また、無限泡影も抹殺で撃つためのものです。
ライトステージギミックの不採用についてですが、長崎は転生炎獣の分布よりも、魔鍾洞を使用したデッキの分布が多いので、魔鍾洞をはがせないライトステージよりトップを確認してバック割カードを引き込めるフランゲをssできる緊急テレポートを使っています。
リサイクラーの性質上、モンスターをssすれば1誘発貫通なので、見えていないssカードである緊急テレポートはかなり強いと思います。また、ウィールダーもssしやすいチューナーであり、緊急テレポートから持ってこずとも役割を持っていることが大きいです。ウンディーネもリサイクラーも3ですので...
後手からは拮抗勝負→処理後緊急ダイヤ→スクラップワイバーンss→カード除去or妨害を食らってからリサイクラーorウンディーネnsを最高の捲り方として考えています。
緊急ダイヤのようなパワーカードでないと、強制脱出装置やディノミスクスが安全にはがせないのでこのギミックは使っていてとてつもなく強いギミックでした。
構築についてはこんな感じです。できればもう少しスロットを減らしつつ、貫通できるようにするか誘発を積みたいので、また構築はいじりたいと思っています。
じゃんけんに負けても誘発を投げつつ捲りも強い最強デッキを目指して今後も頑張っていきます。
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