エルピィ・イヴ禁止後のドラゴンリンクについて 現状の纏め。
今回の記事ではタイトル通り、エルピィ・イヴ禁止後のドラゴンリンクについて書きます。
といっても既存の展開ルートを上回るモノを見つけられず、内容としては現状の弱み・強み、展開の補助パーツについてであり、基本的に現状の纏め・整理するつもりで書きました。
展開ルートについては用意しておりませんが、見たいとか参考にしたいという方いれば教えて下さい!
1.初めに
先に結論を書くと、ドラゴンリンクが展開デッキとして戦うのは厳しいです。
《守護竜エルピィ》、《星杯の神子イヴ》が禁止になり、容易に展開に繋がるカードが規制されたため、相対的に誘発の耐性も低下しています。《星杯の神子イヴ》から《召命の神弓-アポロウーサ》へのアクセスもできなくなりました。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》が帰還し、一枚初動が増えたりと良い部分もありますが、ドラゴンリンクにとって《守護竜エルピィ》は核ともいえる存在だっただけに、改訂の影響が大きいです。
とはいえ、ひと手間かければ《星杯の神子イヴ》の代わりに《星鍵士リイヴ》が使用出来たり、《ガーデン・ローズ・メイデン》も登場しています。ブラックガーデンからトレーサーやメイデンを蘇生出来たりと、非常に相性がいいカードです。そのため展開する力はまだ保持しています。
現在のドラゴンリンク展開で最も優れているルートは、ドラゴン2体からクリスタル・サベージ・ヴァレルエンド・エクストラ封印を用意するモノになります。
3月中旬にこの展開ルートが紹介されてから、色々とゴミを増やして展開が伸びないか模索したものの、自分ではこのルート以上の実用性のあるルートを見つけられませんでした。
さて、次にイヴとエルピィが消えたことによって、見えている強み、弱みについて纏めます。
2.弱みと強み
現状の弱み
①《原始生命態ニビル》をケアできない
② 《水晶機巧-ハリファイバー》からの展開に大きく頼っている
③ メインにゴミを抱かえている
強み
①1枚初動を基本とする展開が可能
②上振れが狙いやすい
③ハリファイバー前に5シンクロからスタートできる
まずは弱みから説明します。
①《原始生命態ニビル》をケアできない
例を挙げますと、今までのドラゴンリンクは《原始生命態ニビル》がくるタイミングの前に《召命の神弓-アポロウーサ》を出す、もしくはニビルを発動されても、その後《リンク・スパイダー》を出すことでエルピィに繋ぎ展開が続きました。
しかし、ドラゴン2体を初動とする展開ルートでは致命的な段階で《原始生命態ニビル》を受けてしまいます。
ニビルを回避するために最も簡単な手段としては、ハリファイバー成立前にニビルを無効にするカードを立てることです。ニビルの発動された場合には、トークン+チューナーでハリファイバーへ繋げ貫通ができます。
しかし、ニビルを無効にするカードをハリファイバー前に成立させる展開は可能ではあるものの、ゴミが多く採用のできないルートになってしまわざるを得ません。
② 《水晶機巧-ハリファイバー》からの展開に大きく頼っている
具体的に、ニビルを発動されなければ《ドラグニティナイト-ロムルス》から《リンクロス》に繋げ、トークンを2体生成後、それに合わせて《ヴァレット・トレーサー》を用意できます。
ここからモンスター+チューナーを確保しつつ、ハリファイバー前にニビルの無効ができるカードを出す。その後確保した2枚からハリファイバー後に《守護竜ピスティ》に繋ぐ動きが両立するか、と言われるとカードプール上難しいと思いました。
そして、ニビルを食らった後、チューナーを特殊召喚し、ハリファイバーから展開をした場合も同様です。また、ハリファイバー前に《守護竜ピスティ》にアクセスする動きも可能ですが、リンク数の消耗が激しく実用的とは言えません。
また、ピスティを出した後に制約解除で纏めるカードとして、《天球の聖刻印》、《破壊剣士の守護絆竜》、《クロスローズ・ドラゴン》、《ヴァレルエンド・ドラゴン》、採用するルートによっては《デリンジャラス・ドラゴン》《ソーンヴァレル・ドラゴン》が必要になります。
ニビルを食らうのは仕方がないと考え、展開ルートを模索するしかなく、かつ結局ハリファイバーを用いた展開をするのであればそれは他のデッキで良いと考えています。
その最たる例を挙げるのであれば、3軸シンクロになります。このデッキはハリファイバー前にニビル避けのカードが出せますし、ニビル後もチューナーをssすることでハリファイバーからの展開に持ち込めます。
③メインにゴミを抱えている
ゴミと書いては語弊がありますが、セルフハンデスに繋がるカードや、素引きが腐ることになるカードが多いです。
後ほど展開の補助パーツを紹介しますが、どのギミックもほぼゴミとなるカードを抱えており、前述した展開ルートにおいても手札-1に繋がるカードが必要になります。
例えばロムルス展開に移行するまでにも、フィールド魔法《竜の渓谷》《リボルブート・セクター》の2種を引いてしまうとセルフハンデスに繋がります。
個人的に展開に十分な妨害のラインに届くためには、ゴミを混入することが不可欠になっており、現時点では展開デッキとして考えることの断念に繋がりました。
ゴミを多く抱えることは、必然的に先攻展開に寄る形になり、かつ事故率も増すことになりますし、できるだけゴミはない方がいいです。
ここからは反対に強みについて書いていきます。
①1枚初動を基本とする展開が可能
記載しているように、1枚のカードからドラゴン2体に繋げることで展開できます。その関係上相手の誘発に対処しやすく、かつssカードを多く投入できることに繋がります。
現在だと1枚初動はドラゴン2体に繋がるカードであれば何でもいいので、《ドラゴンメイド・チェイム》、《輝光竜セイファート》、《黒鋼竜》があります。
②上振れが狙いやすい
1枚初動があることに繋がりますが、最強カード《クイック・リボルブ》を初めとして、さらにリンク数の加算と1ドローができる《ノクトビジョン・ドラゴン》等の投入によって、本来想定している展開をさらに伸ばすこと、または貫通が容易な構築が目指せます。
上記に加え他のssカードを多く採用できることもメリットであり、《アブソルーター・ドラゴン》の複数枚投入もできたりと、貫通と上振れに寄せるのが良いかと思います。
《ワン・フォー・ワン》についても、《黒鋼竜》は勿論、《妖醒龍ラルバウール》から《ノクトビジョン・ドラゴン》に繋げることで初動にもなります。特に《妖醒龍ラルバウール》は素引きしてもピスティで蘇生することでサーチに繋げることができ、さらなるリンク数の加算にも繋がります。
③ハリファイバー前に5シンクロからスタートできる
補助パーツにも記載していますが、《アクセル・シンクロン》や、《源竜星-ボウテンコウ》を介してスタートすることで、先にある程度、展開を伸ばすことができます。ただ、どれもゴミが基本的には生じてしまいますが...
他のデッキにはないスタートができるので、厳密には差別点になります。さらにどれも一癖二癖抱えたカードでノーリスクとはいきません。
3.展開用に使えるカードと妨害
補助パーツについて
ハリファイバー、オライオン、リンクロス、武力、アウローラドンについては割愛します。
《シューティング・ライザー・ドラゴン》・《星鍵士リイヴ》
ライザーで星遺物モンスターを落とすことで、リイヴの召喚条件・効果発動条件を満たし、《星遺物の守護竜》をセットできます。
守護竜からピスティの生成まで繋がりますし、ハリファイバー前にリイヴ、ピスティが召喚可能になります。《星遺物の守護竜》については、《星遺物を継ぐもの》も採用できたり、そもそも《星遺物の守護竜》を複数枚投入できますが、ライザーで落とすモンスターがどうしようもなくゴミです。
《ガーデン・ローズ・メイデン》《ブラック・ガーデン》
ブラックガーデンから、トレーサーやメイデンが蘇生できたり、ドラゴンSモンスターが蘇生出来たりとリンク数をかなり伸ばしてくれます。非常に相性がいいと思います。
《ホワイトローズ・ドラゴン》《レッドローズ・ドラゴン》(+《クロスローズ・ドラゴン》)
ハリファイバーからレッドローズに繋げることで、シンクロしてホワイトローズの特殊召喚ができます。2枚ともドラゴン族で、ホワイトローズのss条件もあり、ゴミとはギリギリ言えず、セルフハンデスの位置づけです。
《クロスローズ・ドラゴン》については、展開ルートによってピスティと何かでまとめた後、墓地の蘇生効果を活用し、リンク数をかさましできます。ピスティを纏めるのに地味に役立つカードです。
《波動竜フォノン・ドラゴン》の特殊召喚がターン1でなければ...
《アクセル・シンクロン》《源竜星-ボウテンコウ》
アウローラドン展開の妨害だったり、ハリファイバー前に色々と展開する際に使用できます。
アクセロンについては、レベル調整もできて色々と展開補助もできます。
しかし両者とも無視できないゴミが混入します。
《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》
このカードの採用に伴って幻影カードも採用しなければなりません。渓谷のコストになったり、ss札と合わせるとゴミにはなりにくいですが、メインスロットの圧迫に繋がります。
《カラクリ将軍 無零》《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》
展開を伸ばすにはうってつけのカードですが弱点を抱えています。
前者はボウテンコウのようにデッキからモンスター数を増やしますが、後者はFTKができてようやく採用に繋がると思います。
妨害候補について
《ヴァレルロード・S・ドラゴン》
ヴァレット、ドラゴンリンクなら言わずもがなです。
《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》
《ユニオン・キャリアー》から装備します。ドラゴンリンクからすると、最低限ストライカーになれたりと完全なゴミにならないテキストであり、制約効果も非常に優秀なので是非とも終着点に添えるべきです。
《ヴァレルエンド・ドラゴン》
展開ルートによっては、ピスティを纏めることに加え、トレーサーを蘇生しさらに伸ばすことに使ったりもします。妨害としてはフィールドのモンスター無効になりますが、モンスター主体のデッキにはめっぽう強く、ヴァレットを蘇生できたりと結構できることは多いです。
《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》《召喚獣メルカバー》
1無効になるカードです。前者は《ドロドロゴン》に加え、ゴミが混入することにもなりますが《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》でも出せます。後者は《ユニオン・キャリアー》等の機械と融合します。
2枚ともゴールとして比較的優秀です。ただ、メルカバーはドラグーンの劣化に感じるかもしれません。
《魔救の奇跡-ドラガイト》《F.A.ライトニングマスター》《シューティング・ライザー・ドラゴン》《源竜星-ボウテンコウ》《混沌魔龍 カオス・ルーラー》(+《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》)
基本的にアウローラドンから展開を伸ばした際に登場するカード達です。
《シューティング・ライザー・ドラゴン》は《妖精伝姫-シラユキ》を落としたり、展開ルートによっては途中で使ったりと忙しいです。相手ターンシンクロもできたりと色々と器用に使えます。あとはメイデンで蘇生できます。
《源竜星-ボウテンコウ》は《竜星の九支》や《竜星の極み》をサーチすることで、妨害手段へ交換できます。
カオスルーラーについては、蘇生する3000打点として非常に優秀です。アビスをかなり出しやすくしたカードです。タイタニックギャラクシーに繋げるにはモンスター数が足りなくなることがほとんどです。あとはおまけですがほぼ手札回収もできます。
みなさん売ってしまいましたか?
終わりに
展開デッキとしては、残念ながら3軸の劣化になってしまうと思います。
そうした中でドラゴン族で戦うのであれば、青眼や、ヴァレットを主体として戦ったり、ドラゴンメイドのように別コンセプトの戦い方が求められると考えています。
展開として戦うにしても、せめて3妨害以上(せめて無効、無効、EX封印)が最低条件だと個人的に思っています。そのため、展開を新しく考えるという方がいらっしゃれば、アナコンダ+サベージ+キャリアーがリンク数や成立が簡単なのでそこから発展させる方向性がまず楽だと思います。
ただ、現状のルートであれば、モンスター無効破壊、フィールドモンスター無効、何でも無効、EX封印の4種妨害が揃っていて、かつゴミも無くセルフハンデスで収まる非常に優秀な展開になっています。
ドラゴンリンクのこれまでの強みはEXに妨害を用意できる部分でしたが、エルピィとイヴが禁止になって、展開にもリスクのあるカードを採用しなければならなかったり、大きな打撃を受けてしまいました。
現状の整理のような内容になってしまい、新しい情報落とせてないですが、纏めとして書きました。革新的なルートが発見されるか、新規の登場だったり、エルピィかアガーペインが返ってこないとどうも厳しいですね。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
あくまでこの記事の内容は私個人の纏めであることにご留意下さい。
新規テーマ、ドラグマ楽しいです。
コロナで閉塞が余儀なくされている現状でも、マンネリ化打破できるので、
考えていて新鮮味があります。
次は新しい情報発信できるように頑張ります。
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